媛スマ
お知らせ
(知事)
愛媛県の水産研究センターにおいて、本年5月に稼働を開始いたしました専用の種苗生産施設による、今後のスマの生産拡大を見据えまして、「伊予の媛貴海」をトップブランドとした愛媛県産養殖スマを包括する新たなネーミングを「媛スマ」と決定し、合わせて媛スマ普及促進協議会を設立することとなりましたので発表させていただきます。
愛媛県産養殖スマ、これは世界でも初めての完全養殖に成功しまして、このスマにつきましては魚の体重2.5kg以上、脂質25%以上など、一定の基準を満たしたものがトップブランドの「伊予の媛貴海」、品質保証品として販売されているものの、それ以外のもの、この基準に届かないものについては単なるスマとして取り扱われていました。
そうしたことから、生産者、販売元である漁協はもとより、取引先である小売店などからも、愛媛県産養殖スマを包括する新たなネーミングを望む声がございました。これに応えていくためにも、県としても今後養殖スマの産業化を進めていくに当たり、生産者や生産海域を増やすなど生産基盤の裾野を広げることが重要と考えておりまして、「伊予の媛貴海」以外のスマについても、他産地と差別化することにより、競争力を高めて、有利販売につなげていく必要があることから、愛媛県産養殖スマの総称を、愛媛生まれの愛媛育ちを象徴し、シンプルで覚えやすく愛くるしい響きの「媛スマ」に決定させていただいたところでございます。
また、媛スマの増産を進めていく上で、今後、多様なビジネスモデルや販売チャンネルが生み出されることが想定される中、生産から販売に至る関係者が密接に連携して、安定的な生産体制や円滑な流通販売体制を模索する必要があることから、当面は県が主導する形で、愛南町、愛南漁協、愛媛大学、生産者の皆さんとともに、「媛スマ普及促進協議会」を設立することとし、来週13日に南予地方局において設立総会を開催させていただく予定でございます。
なお、今年度のスマの生産状況は、本年5月に配布をしました元年産種苗の生育が順調でございます。今月末頃から媛スマとして販売を開始する計画を立てており、多くの方々に、ようやくスマ特有の上品な脂が醸し出す艶やかな味わいをご堪能いただけるのではなかろうかと思っています。以上です。
これにより、1年目の2.5㎏以下のスマに関しては媛スマとして、個人販売を含めて検討を進めます。13日に協議会が発足することから17日(日)には詳細をHPに上げます。